【大垣市】インタビュー/昼から始まるデイサービス。人と人の繋がりから共存を目指す「ゆとりび」でアットホームな時間を
老老介護の割合が増加している昨今。仕事と介護のバランスの難しさに頭を悩ましているという方もいるのではないでしょうか。そんな中、大垣市では昼から夜にかけて利用者を受け入れる数少ない介護施設がある、という情報をキャッチ。それが、「デイサービスゆとりび」です。こちらの代表取締役で介護福祉士の宮川明美さんに話を伺いました。(取材日:2024年11月13日)
──大垣市では珍しい、昼から始まるデイサービスですが、どのような内容なのか教えていただけますか?
宮川 明美さん(※以下、宮川):デイサービス「ゆとりび」は、要支援、要介護認定を受けている人が対象となっています。一般的には午前中から夕方にかけてサービスを提供する介護施設が多い中、ここでは、正午から午後7時ごろまでを想定して介護を行っています。流れとしては、午前11時頃から利用者の自宅へ迎えに行き、この施設に着いたら体温や血圧を計測して、昼食。運動やレクリエーションを行って入浴し、夕食後の午後7時ごろに自宅に送るのが主なスケジュールとなっています。
──2食を提供し、お風呂まで対応していただけるんですか?
宮川:はい。もともと違う事業所で介護福祉士として働いている時、仕事と両立しながら介護に携わる家族の苦労の声をよく聞いていました。自分がデイサービスの経営をいざ始めようと思った時、自然とその声を思い出しました。コンセプトを固める中、利用者に2食を提供し、入浴も済ませることで、家族の負担を軽減することができるのではないか……との思いに至り、現在の昼からスタートというスタイルになりました。目指すのは「パジャマで帰ってもらってそのまま寝る」といったイメージです。
──とってもアットホームな雰囲気ですね。取材中も、利用者の方がリラックスしているのを感じました。
宮川:「家みたいに過ごせる」と言っていただいてます。遊びに来て、食事や会話を楽しんでもらう感覚ですね。利用者さんの中には朝が苦手だという方も実は多いんですよ。朝に病院に行ってからデイサービスを利用することができるのも魅力の1つだと思っています。定員は10名です。
──季節を感じる飾り付けも多いですね。
宮川:実はこれらはレクリエーション活動で作ったものなんです。皆でアイディアを出しながら飾り付けを行いました。その他におやつ作りや餃子作り、掃除、洗い物なども一緒にやったりもします。利用者の方の中には「以前のように家事がしたい」と言う方もいらっしゃるので、その人に合ったサービスの提供を心がけています。
──最後に、記事を読んでいる読者に伝えたいことなどがありましたら、教えてください。
宮川:興味がある方はぜひ、1度見学に来ていただいてどんな流れかを知ってもらえればと思っています。遊びに来てみてくださいね。
──ありがとうございました。
利用者の方のニーズに応えるべく、日々、スタッフ全員でアイディアを出しながら更なるサービスの向上を目指す宮川さん。仕事をする中で人生観を学ぶ機会もあるそうです。昼から始まるデイサービス、今後も注目ですね。
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