【大垣市】和菓子で感じるASMR!小舟に乗ったお菓子の正体はグミみたいな食感で高貴な味わいでした
大垣市船町にある船町ベース。その施設内にある「シン・金蝶堂」に食感がおもしろい和菓子があるのはご存じでしょうか?(取材日:2025年2月21日)
船町ベースは、栄光堂ホールディングスが運営する観光商業施設。その中にある「シン・金蝶堂」は、2019年に惜しまれながら閉店した「金蝶堂總本店」を復活させたものなんです。こちらで復活する際に新調した、金の蝶のロゴマークが目印ですよ。
シンプルな店内はとってもスタイリッシュ。ゆっくり商品を見ながら買い物ができます。
店舗と菓子工房の間には井戸を発見!水の都ならではの風景だなぁ……なんて思って見ていると……おや?
何かの積み荷を乗せた小舟が水に浮いています!これは一体……?
どうやらこちらは「舟の荷-fune no ni-」という和菓子のようです。
店主の吉田大助さん(元金蝶堂總本店6代目)に話を聞いたところ、この商品は2025年から登場した新しいもので、価格は1個290円。船町ベースのある大垣船町湊は、かつて河川を利用して人・物資・文化が行き交った拠点であり、それにちなんだ和菓子を作りたいという想いが形になったそうです。
私も購入して食べることに。フレーバーは左から抹茶・黒糖・シナモンの3種類となっています。指で触ってみたところ、表面は、カッチカチ。
切ってみると……断面が美しい!黒糖のいい香りもします。口の中に入れて噛んでみると表皮から「カッリッ!」という心地いい音が……!食感は弾力性があり「これは和菓子の干錦玉?洋菓子のグミ?どっち?」と脳内がバグを起こしてしまいます。気品があふれる優しい甘さで、贈答品にもピッタリ。こんな気持ちのよいASMR(※)が和菓子で体感できるなんて、すごすぎる!
※ASMRとは、人が聴覚や視覚などへの刺激で感じる、心地よくてゾクゾクする反応・感覚。動画サイト等で人気のジャンルの1つ。
もう1つの名物「金蝶饅頭(150円)」もご紹介。お店によると、江戸末期に「金蝶堂」の初代・吉田すゑさんが、大垣藩家老に菓子作りの熱意とその味が認められ、金の蝶の飾りがついた簪(かんざし)を贈られたことから「金蝶饅頭」と名付けられたそうです。
中には美しいこし餡がギッシリ!優しい甘さと、皮のモチモチ感が絶妙にマッチしています。食べ終るのがもったいなくなるほど、技が光る1品でした。
スタッフの江口さんによると、今回紹介した和菓子はどちらも通年で購入できるということです。また、オープンする午前9時に店舗へ訪れると、出来たての「金蝶饅頭」を購入できるという情報も教えてくれました。作りたての味もぜひ、楽しんでみては?
大垣市の新たな観光スポットで堪能できる和菓子。一度、その食感を体感してみてはいかがでしょうか。
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