【大垣市】インタビュー/包丁も火も使わない!子どもを対象とした「教えない料理教室」に注目が集まっています
共働きの家庭が増える昨今。日々の生活の中で家事をするのが一苦労という方もいるのではないでしょうか。「誰かの作ったご飯が食べたい」「1品でいいから作るのを助けてほしい」なんて頭の中でよぎる瞬間はありませんか?そんな時代の情勢からか、2024年12月オープンした料理スタジオ「まなぶstudio for kids」(大垣市三津屋町)の取組が注目を集めていることを聞き付け、代表の沢見史恵さんにお話を伺いました。(取材日:2025年2月6日)
──2024年12月からスタートしました「まなぶstudio for kids」では一風変わった料理教室を開いていると聞いたのですが、どんな体験ができるのでしょうか?
沢見 史恵さん(※以下、沢見):「お留守番キッチン」という包丁も火も使わない子ども料理教室を運営しています。子どもが自ら考え実践することを第一にした「教えない料理教室」をコンセプトとしており、親御さんと離れた空間で子どもさんのひらめきとアイディアのみで調理体験をしてもらっています。
──「ひらめき」と「アイディア」ですか……。どんな流れでやっていくのでしょうか?
沢見:参加してもらったお子さんに、まず「やくそく」という大まかな工程表を確認してもらいます。ご家族にはスタジオまでの送迎をしていただきますが、調理などの見学は遠慮してもらっています。理由としては、保護者がいるとついつい頼りたくなるからです。離れることによって本人の考える力を最大限引き出せる環境にさせていただいています。
──工程を確認したところ、準備から片付けまでするようですが、お子さんたちの反応はいかがですか?
沢見:意外とたくましく、すんなりと工程をこなしてくれるので、頼もしい限りです。子どもたちのみで作業することによってアイディアを出し合い、自然と学びにつながっている印象があります。参加者の対象年齢は小学2年生から6年生まで。男女は問いません。
──基本的にどんな調理器具を使用するのでしょうか?
沢見:ハサミ・スライサー・電子レンジ・炊飯器を中心に使用しています。計量も自分でしてもらいます。最初から最後まで自分たちでチャレンジすることで「できた」が「学び」につながっていると感じます。
──レシピには「少々」と書かれていますがアドバイスなどされるのですか?
沢見:子どもたちは、そこも自分で考えて挑戦してくれます。ちょっと「辛い」とか「甘い」とかでもいいんです。その失敗も次につながる学びになると考えています。何よりも失敗も楽しそうにしてくれているので、そんな姿を見れて嬉しく思います。
──沢見さんも普段は別の所で働きながら、こちらの料理教室もされているということですが、そもそも「お留守番キッチン」を始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
沢見:実は私、あまり料理が得意ではなかったんです。子どもが成長して手が離れる中、ある日「ケーキを作ってみようかな」と思ってチャレンジしたところ、出来た喜びを体験したんです。そこから料理にハマったのですが、働きながら料理をするのが難しい日もあったりして……。そんな中、夏休み中、留守番をする子どもの様子を見ていて「自分でお昼ご飯などを作れると楽しいし、学びになるのでは?」と考え、火も包丁も使わず、子どもだけで完結できる料理教室を思いつきました。
──参加されたお子さんたちの反応はどうですか?
沢見:とにかく楽しそうです。「お家でも作るね」と言ってくれる子もいて、とても嬉しいです。「自分で作ったから食べれるようになった」なんて声も聞けます。
──最後に、記事を読んでいる読者に伝えたいことなどがありましたら、教えてください。
沢見:料理をきっかけに「自分でやり切る楽しさ」「できた」を知ってもらえたらと思っています。簡単な調理器具を使用するので、難しいこともありません。気になる方は無料体験が2025年2月24日(月・休)と3月1日(土)にありますので、参加してみてください。
──ありがとうございました。

包丁も火も使わず、料理をしながら学べる子ども専用料理教室。このほかに参加無料のオンラインイベントなども開催しているそうです。スタジオの場所や今後の予定など詳しくは公式Instagramにお問い合わせください。
「まなぶstudio for kids」があるのはこちら↓