【輪之内町】インタビュー/町に根付く理容師として地域に貢献がしたい……。その挑戦に迫る!

記事をご覧の皆さんは、普段どこで散髪をしていますか?近くの行きつけの店だったり、予約が必要な人気の店舗だったりといろんなパターンがあるかと思いますが、どれも「店に行く」という大前提がありますよね。しかし、世の中にはいろんな事情で、髪を切りたくても切りに行けないという方もいます。今回は、この「店に行く」という理容サービスの概念を打ち破って、人に優しい訪問理容を行う輪之内町の理容師、「SALON ASANO」の浅野旭弘さんに話を伺いました。
(取材日:2025年2月27日)

SALON ASANO

──「SALON ASANO」では訪問理容を行っているとお聞きしましたが、始めたのはどんなきっかけがあったのでしょうか?

浅野 旭弘(※以下、浅野):きっかけは、長年うちの店に来てくれていたお客様が、高齢化や身体が思うように動かなくなったことで髪を切りに来られなくなった、という声をいただいたことです。その話を聞いて「何かできないかな?」と思ったことがスタートにつながりました。

──どのような訪問理容を行っているのですか?

浅野:訪問理容の形はさまざまで、ご自宅に伺って髪を切ることもありますし、ご家族と相談の上で、車でお迎えし、店舗で髪を切ることもあります。その際は、私自身が送迎することもあります。希望される方とは、事前に電話などでしっかり話し合いをさせていただきます。

SALON ASANO

──店舗で使用しているこちらの椅子なども変わった特徴があるとお聞きしました。

浅野:実はこちらの椅子、車いすの方も利用しやすいタイプのものとなっていて、椅子の側面が取り外せるものを採用しています。また、シャンプー台も高さや位置を自動で調節できますので、誰でも利用しやすくなっているんです。店内がバリアフリーとなっているのも特徴の1つだと思っています。

SALON ASANO

※出張利用時の様子(2025年2月27日撮影/撮影協力:グループホームまき)

──その他にも地域に根差した活動をされているそうですね?

浅野:安八郡安八町牧にある認知症対応型共同生活介護施設「グループホームまき」で出張理容も行っています。訪問することによって、髪を切るハードルを少しでも下げたいと思って始めたのがきっかけです。

──実際に髪を切るところを見せていただきましたが、かなりスピードが早いですね?

浅野:はい。時間についてはとても意識しているポイントの1つです。皆さん、体勢を長時間維持するのが大変な方が多いので、スピーディーに切ることを心がけています。だいたい、1人当たり5分から6分ぐらいを目安にしています。もともと、過去に働いていた店でも訪問理容の経験があり、それが活かされているところもあります。

──皆さんの反応はいかがですか?

浅野:「気持ちいい」と言って笑顔を見せてもらえる時がやはり嬉しいですね。人と人が関わらないと得られない瞬間だとも思っています。

SALON ASANO

──今後のビジョンなどはありますか?

浅野:髪を切りたくても難しいと感じている方は多くいらっしゃると思います。そんな方に、地元でフットワークが軽い人がいるよと、知ってもらえると嬉しいです。今後も、訪問理容・出張理容なども行いながら、地域に根差した店舗として活動していきたいです。今後の予定などは公式Instagramで確認できます。

SALON ASANO

──最後に、記事を読んでいる読者に伝えたいことなどがありましたら、教えてください。

浅野:髪を切るだけでなく、とりあえずどんな場所か知りたいという方はぜひ一度店舗に遊びに来てみてください。髪を切らなくても、井戸端会議みたいに地域の交流の場としても利用してもらいたいとも考えています。まずは、気軽にお声がけください。

──ありがとうございました。

SALON ASANO

町の方々のために何か貢献ができないか、と思案を巡らせ、地域に根差した活動を続ける浅野さん。普段はお父様と店舗を運営しているそうです。店内には、浅野さんが作ったお手製新聞もあり、小ネタなども載っているので、そちらもぜひ注目してみてください。今後の活躍に注目ですね。

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