【大垣市】インタビュー/大垣出身のガラス作家、若杉海央。作品のインスピレーションは「自然」から
日常の中の風景を、手のひらの上に届けたい……。そんな想いを胸に活動する大垣市出身のアーティストがいるのはご存知でしょうか?そのアーティストは、ガラス作家の若杉海央さん。若杉さんは「自然」からインスピレーションを受けて作品を世に送り出します。今回は、若杉さんにお話を伺いました。(取材日:2026年3月28日)

※写真提供:海波硝子
──はじめに、若杉さんはなぜガラス作家という道を志したのでしょうか?
若杉海央(※以下、若杉):きっかけは中学生の頃、家族で訪れた滋賀県長浜市にある「黒壁スクエア」で吹きガラス体験を見たことがきっかけなんです。その美しさに魅了されて「やってみたい!」と思いました。
──中学生の頃からの夢を叶えたんですね!
若杉:そうですね。私自身、絵を描くことやものづくりをすることが好きだったこともあり、迷いはなかったです。家族も応援してくれていて、母は「いつかあなたがつくったグラスでビールが飲みたいわ」なんて言ってくれていました。

──活動拠点が3カ所あるそうですが?
若杉:現在(※取材時)は、大阪府、大垣市、富山県の3カ所で活動しています。分かりやすく言うと、大阪府在住で、大垣市は地元、作品作りは富山県でやっているという感じです。
──富山県で作品づくりをする理由はなぜですか?
若杉:富山県にはガラス工芸作家になるための専門学校があるんです。以前、そこに通っていたこともあり、富山県は言わば、ホームみたいなものなんです。また、ガラス作品をつくる専用のレンタルスペースがあるのも理由の1つです。だいたい1カ月から2カ月の周期で、1週間ほど作品づくりに訪れています。
──移動が大変ではないですか?
若杉:実はちょっと大変です(笑)。でも、いろんな場所を行き来することによって、得られるインスピレーションがあるので、それを楽しみながら活動しています。私の作品は「日常の中にある風景を切り取る」ことをベースにしています。ですので、少し離れて、改めて見ると、その美しさを再発見することができたりするんです。

※写真提供:海波硝子/日本海の様子
──「日常の中にある風景を切り取る」ですか?
若杉:一瞬一瞬変わっていく自然の景色や色など感じたことを忘れないよう、その様子を手元に残すこと。それをテーマにしているイメージです。例えば、作品づくりをしている富山県では地形の問題で晴れの日が少ないのですが、たまに晴れた日の海の美しさが本当に素晴らしくて!その一瞬を形にしていくといった感じです。

※写真提供:海波硝子
──テーマは「自然」ということですが、大垣市ならどんな風景を切り取りますか?
若杉:地元なので、1つに決めるのは難しいですが、やはり「水」でしょうか。流れる水の勢い、その時に出来る気泡、また静かな水面など、表現したい風景はたくさんあります。
──制作にあたって苦労されたことはありますか?
若杉:色をどう出すかとか、形とか、大きさとか。お客様のニーズに合うものをつくるのにいろいろ考えは尽きません。でも、その瞬間も楽しいので、苦労というよりは届けたいという気持ちの方が強いです。作家として独立する前はアシスタントとして数年修業もしていたので、その経験が今、活きている気がします。

※2026年4月28日、かわまちテラスでのマルシェ販売の様子
──作品がほしいときはどうしたら良いですか?
若杉:基本はオンラインで販売していますが、定期的に大垣市内のマルシェイベントで販売も行っています。また、大垣市直江町にある花屋さん「やどり木」では、花瓶の販売をしてもらっています。
──最後に、読者に伝えたいことなどがありましたら教えてください。
若杉:記事を切っ掛けに、ガラス作品に興味を持ってもらえると嬉しいです。オンラインで注文もできますのでお気軽にお申し付けください。
──ありがとうございました。

※写真提供:海波硝子
海が好き、空が好き、自然が好きという作家7年目の若杉さん。2年前に屋号を「海波硝子(うみなみガラス)」とし、さらに制作に力を入れているとのことです。新進気鋭のガラス作家、これからの活動に注目です。






