【大垣市】インタビュー/長く愛され、使われるものを届けたい……。職人たちとの「物語のあるものづくり」の魅力に迫る
日々の生活を送る空間をお気に入りのインテリアに囲まれて過ごしたい……。そんな方に寄り添うような会社が大垣市にあるのをご存じでしょうか?大垣市青柳町にある「SIKAKU(株式会社佐久間工業)」には、ここにしかない、職人の技と物語のあるインテリアとの出会いがあります。今回はその「SIKAKU(株式会社佐久間工業)」のオーナー、佐久間健太郎さんに話を伺いました。(取材日:2025年8月22日)
──まず初めに「SIKAKU(株式会社佐久間工業)」の歴史について教えてください。
佐久間 健太郎(※以下、佐久間):1965年4月に祖父が「佐久間鉄工」を創業したのがスタートです。その後、1991年3月に「株式会社佐久間工業」、2018年2月に「SIKAKU(株式会社佐久間工業)」となりました。私は3代目となります。
──鉄工所からスタートしたわけですが、今では企業の看板のほかにインテリアなども手掛けていると聞きました。アイディアはどのような瞬間に浮かぶのでしょうか?
佐久間:第一にものづくりが好きなんですよ。それを主軸に、日々の生活の中で「こんなものがあったらいいなぁ」という想いが形になる瞬間が多いです。私は車でドライブをするのが好きなのですが、街の中にあるものからインスピレーションを得ることもあります。その想いを工場の仲間と話し、形にしていくことが多いですね。敷地内に併設しているインテリアショップではオリジナルインテリアブランド「SIKAKU」の製品も多数販売しています。
──職人さんも多く在籍されているとお聞きしました。
佐久間:鉄鋼5人、木工2人、縫製2人といった人数で、男性も女性も一緒に昔ながらのものづくりを大切にしながら作業をしています。私も職人の1人です。
──併設しているインテリアショップで販売している真鍮などのプレートは、相談をしたら叩いて加工していただけるとも聞きました。
佐久間:鉄工所ならではの強みだと思っています。まずは、イメージをスタッフに相談していただけるとありがたいです。その他にもデザイン、制作、販売といったすべてを自社で手がけているため、オーダーメイドや修理にも柔軟に対応しています。
──職人の技を感じるインテリア商品ばかりですが、こだわりのポイントはどのようなところでしょうか?
佐久間:手作業で作っているというところでしょうか。手作業だからこそ生まれる手作り感を大切にしています。お客様にそれらを愛していただき、ヴィンテージになるくらい使っていただけると嬉しいです。商品の中には、手作り感を出すために溶接した跡を残しているものもあります。
──オーナーの発案ではなく、ここで働く職人さんのアイディアによって生まれた商品はありますか?
佐久間:はい、あります。そこには物語があったりもするんですが……ぜひ、お店に来てスタッフとおしゃべりしながら手に取って見ていただきたいです。私自身、物語のあるものが好きなので、大切にしているポイントの1つでもあります。
──「SIKAKU」の名前の由来は?
佐久間:いろんな意味があって……。日常の中にある「死角」をブラッシュアップできるようなインテリアで、「視覚」を彩るようなライフスタイルの提供が出来ればいい、という願いを込めて……。あと部屋って「四角」な空間も多いですよね。
──今後はどんな展開をしていきたいと考えていますか?
佐久間:マルシェなどでも使えるような持ち運びしやすい折り畳みテーブルなどの制作などを考えています。また、敷地内に「ノンダリスタンド」というカフェスペースを2025年8月にオープンさせたので、その場所を使ってイベントなども積極的にしていきたいです。
──最後に、記事を読んでいる読者に伝えたいことなどがありましたら、教えてください。
佐久間:ちょっと分かりにくい場所にありますが、まずは近所に遊びに来るみたいな気軽な感じでお越しください!お待ちしています!
──ありがとうございました。
ものづくりを愛する職人たちの技が光る「SIKAKU」のインテリアたち。佐久間さんは、日常が豊かになるようなものをつくっていきたいと話していました。今後の活動に注目です。
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